はい、7話です。
中盤に差し掛かってきましたが、この回はタメの意味合いが強いです。
幻影ヲ駆ケル太陽 episodioⅦ『華麗なる休暇』 あらすじ
エティアとアリエルのもとに、”恋人”のカードを持つタロット使いが消えたとの情報がもたらされる。状況を調べる間、新人部隊に休暇を与えることにしたエティア。何も知らない4人は、久しぶりの休みを満喫する。そんな中、セフィロ・フィオーレではダエモニアの新たな実態が解明されようとしていた。
あかりとせいらの関係に気を揺らす、るな
前回のエピソードから、あかりとせいらの仲は良くなり、今回あかりはせいらをトレーニングルームに誘います。効率のいいトレーニングの方法を教えてもらうことと、2人ですることでモチベーションも保てると踏んでいるあかり。
あかり「あたし、頑張って体鍛えるよ~♪」
るな「そうなんだ。頑張ってね」
しかし、るなは気が気でなりません。あかりが自分からどんどん離れていくような。
るな「せいらさんは、あかりさんには心を開くんだ・・・。もしかして、あかりさんもせいらさんに・・。
るなの心には、不安が少しずつ積もっていくのでした。
消えた『恋人』のタロット使い
エティアのいる応接室。
そこでレグザリオからラプラスを通じて報告が入ります。
ラプラス「モスクワ支部から連絡が入った。
『恋人』のタロット使い「クリスティン・アイヴォリー」が消滅した。」
セフィロ・フィオーレには、永瀧以外にもアメリカやヨーロッパ、アジア方面にも支部を置いており、あかりが『太陽』として覚醒したことで、タロット使いは全員覚醒していることになります。
意思のあるダエモニアと、対消滅現象
天道三姉妹の報告。
今までは、ダエモニアの出現場所や当事者の経緯、その関係者も無関係だった。
しかし第6話、せいら回のはじめでプリシラ・メルティナ・せいらの3人で倒したダエモニア2体は、調べてみるとぎんかの父親・白金弥太郎の知人だった。とのこと。
エティア「ダエモニアに意思がはたらいているということです」
アリエル「恋人の使い手が消えた」
エティア「事実関係はまだ調査中ですが、どうやら、対消滅現象のようです」
アリエル「明らかにダエモニアは、意思をもって、我々に攻勢をかけようとしている」
この7話では、まだ「対消滅」についてはキーワードのみで明らかにされません。
文献にも詳細が残っておらず、ただその名前が残っているのみです。
何も話されていませんが、この時点でのエティアは対消滅について、
『エレメンタルタロットとディアボロスタロットが出会うと対消滅を起こしてお互い消え去る』
という情報はすでにあったと思われます。
永瀧観光その1
エティアの許可が特別に下り、新人部隊の4人は自由時間を永瀧の町へ 使います。
観光で何気ない日常を演出していますが、月詠るなの今後の伏線が張られています。
あかり「今日はいっぱいあそぼうよ~! ね、せいら、ぎんか、るな『ちゃん』!」
全員にとっていつも通りの呼び方でしたが、るなはこの『ちゃん』がひっかかってしまいます。いつも通りのはずなのに、自分だけ違う。
①角煮まん
あかりが手を滑らせて落とした角煮まん。せいらが「角煮は脂が多いから」と、あかりに自分の分を差し出す。るなも差し出すがお腹いっぱいだからもう大丈夫。と遠慮される。
※あかりは角煮まんを頬張りながら満面の笑みで喋っているので全く悪気はなく、差し出されたことについても「ありがとう、るなちゃん」と伝えている。
②チリンチリンアイス
せいらとぎんかがアイスを買いに離れ、あかりと二人きりになる月詠るな
偶然いた年の離れた姉妹が手を繋いで歩くのを見て、るなは昔の話を出します。
るな「明るくて、優しくて・・・ちょっと、あかりさんに似てるかも」
あかり「そんな風に言ってくれるなんて、嬉しいよ」
そんなあかりの反応が嬉しくて、笑みをこぼす月詠るな。
しかしその姉は今は行方不明。情報ひとつありません。
あかり「お姉さんは今、実家にいるの?」
るな「まぁ、そんなところ」
と言葉を濁すしかありませんでした。
月詠せれなは今どこに?
2018年現在、連載されている幻影のメサイアにて、月詠せれなが再登場しています。
タロット使いではありませんが、『悪魔』のタロットの使い手メーガンのもと、タロット使い候補生『アルテミス』として登場し、ダエモニアを淡々と殲滅していきます。
あかり達と出会い、ダエモニアとの戦闘で消耗、意識を失いセフィロ・フィオーレに一時保護。
話し合い、説得をするも折り合いがつかず、るなと一騎打ちで戦い・・・
永瀧観光その2
眼鏡橋、協会のステンドグラス、ガラス工芸店での吹きガラス体験。
工芸店で作ったガラスのキーホルダーは後に、4人の絆を象徴するキーアイテムになります。
ぎんかの手持ちの貯金が底をつき、そろそろ帰ろうかというところで、タロット占いの館が目に入ります。
その盛況ぶりに並んで待つしかないと考えていると、中から妙齢の女性が一人。
あかりはその姿を一目で見抜きます。
あかり「あれは、もしかして・・・永瀧のおばさん!?」
永瀧の母との再会と、待ち受ける運命
時刻は午後6時を過ぎ、永瀧の母は、4人を家に招き入れます。
そこでは華夢、リムロもおり、1話の占いの館が思い起こされます。
リムロの提案で、永瀧の母は4人のを占うことに。
占いの結果は、
永瀧の母「過去の位置に『力』、影響の部分に『悪魔』のカードがあるのは、相手を受け入れなくてはいけないと思いながら、受け入れられないこともあった。でも、やっと努力が報われて、現状はお互いを見直し、とてもいい状態であるみたいね。でも・・・」
あかり「世界と塔のカード、戦車の逆位置、月・・・」
修行中のあかりたちにも薄々感じるほど、自分たちの未来は、
何か強い力によって阻まれているような、不安が付きまとうものであることは明白でした。
午後7時を回り、夕食つきで一泊することに。
エティアに連絡を入れるために席を離れた4人。
永瀧の母は仲の良い4人を見て、
永瀧の母「もしかしたら、ああしていられる時間は、短いのかもしれないわねぇ・・・」
そう呟くのでした。
森の中での肝試し
幻影ヲ駆ケル太陽、屈指のギャグパート、
普段クールなせいらは悪魔(ダエモニア)と幽霊は違うとしてるなと一緒に震えていたり、
ぎんかは冷静に分析していたり、昔の写真を見つけて恥ずかしがって走り去るあかりなど、
4人のキャラクターを再確認できる良シーンです。
4人の未来
翌朝、館の3人に挨拶し、別れるあかりたち。
道の向こう側に消えていくあかりたちを見て、永瀧の母、華夢、リムロは
4人の未来にエールを送ります。
リムロ「運命に抗うのは」
華夢「難しいかもしれない、でも・・」
永瀧の母「どうかあの子たちに、幸せを」
—
セフィロ・フィオーレに戻った4人に待ち受けるもの
エティア、アリエルは緊張の面持ちで会議室へ呼びます。
アリエル「会議室に集合しろ。話がある」
エティア「あなたたちのこれからに関わる、大事なことです」
8話に続く。
ちなみにこの話の次回予告は冬菜です。
この巻に収録されている次の話は番外編かつ前日譚であるためと思われます。
—
ここでの話のポイントは、
①4人が思い出を作っていく中、
②セフィロ・フィオーレ永瀧支部ではダエモニアに亜種がいること
③対消滅現象というものの初出、
④そして裏ではケルブレムの策略が効き始めているところだと思います。
そして永瀧の母のセリフ、「どうかあの子たちに、幸せを」
—
次の8話から、最終話まで一気にクライマックスへ向かっていきます。
※当記事は、作中の画像を参考として引用しています。
参考画像等の著作権は「(C)sole;viola/Progetto 幻影太陽」 にすべて帰属します。
コメントを残す