※当記事は、作中の画像を参考として引用しています。
参考画像等の著作権は「(C)sole;viola/Progetto 幻影太陽」 にすべて帰属します。
さて、第3話です。
この回であかりはタロット使いとしての宿命を実際に肌で経験し、迷い、悩み、そして1つの選択をしていくことに。
もしかすると、幻影のお話の中で3話が一番好きかもしれない。
あかりさんがある程度精神が落ち着いた状態で1つのことについて考える。
その上でなにかしらのきっかけで、これからどうすればいいのかを決める。
シンプルだけど、決意表明は王道中の王道。主人公らしくて良い。
幻影ヲ駆ケル太陽 episodioⅢ『とむらいの声』 あらすじ
記憶が戻り、もう戦うことが出来ないと組織から逃げ出してしまったあかり。そんな中、突然ダエモニアに遭遇。とっさに臨戦態勢に入るも、あかりは戦いを放棄してしまう。
間一髪のところで、メルティナとプリシラに助けられるが、あろうことかダエモニアへの一撃をあかりが止めに入ってしまい・・・・・・
まずは個人的推しシーンから
1位:地下牢での決意
1位はタロット使いとしての宿命の中での在り方を決めたシーン。
幻影メサイア完結までの、あかりさんの行動指針になります。
それほど大事なシーンなので選出。
きっかけは、るなちゃんの言葉。
ダエモニアになった人々を覚えているのは自分たち、宿命を受けた自分たちタロット使いだけ。
冬菜のことを忘れたくない。
また、るなちゃんのセリフは、タロット使いの一生を表しているもの。
地下牢に閉じ込められる = タロット使いとして強制的に戦いをする
自分と相手の命のやり取りがある中で、どう生きていくのか。
それを表しているのではないかと。
2位 ベンチでの報告
3話のラスト、あかりさんとエティアさんの会話から。
「ダエモニアの声が聞こえる」という特殊な能力をどう扱うのか?
「冬菜のような人と会った時、せめて何を伝えたかったのか、覚えていたい」
「そうですか・・・。それは、とても大変な道ですよ。」
「・・・ですが、あなたの思う道を進んでいください。」
あかりさんの決意と在り方を受け入れるエティアさんの横顔の清々しさ、良い。
というか、あかりさんとエティアさんのツーショットが好き。
組織トップと新人のバディもの。良い。
3位 エティアさんの命令は絶対なんだから
3位は「面白系」から。
倒すかどうか迷う中、先輩2人の攻撃からダエモニアをかばい、逃がす時間をつくってしまうあかりさん。
あかりさんが連れ戻されるシーンの一コマです。
プリシラ:逃げられたぁ~・・・もう、信じらんない!
プリシラ:どう責任取るつもり?これ以上被害が広がったらどうすんの!?
あかりさん:・・・。
プリシラ:アンタねぇ・・・!
メルティナ:まぁまぁ、今この子を責めてもしょうがないよ。
つぎ。確実に殲滅しよ?
あかりさん:・・・連れ戻されるんですか。
プリシラ:トーゼン。エティアさんの命令は絶対なんだから。
あかりさん:・・・いやです。
メルティナ:そっか。じゃぁしょうがない。
あかりさん:・・・っ!?
メルティナ:変なことすると、電気走るから♪
タロット使いとして責任感をもって任務に臨んでいるプリシラさんや、
あかりさんを一瞬で手籠めにするメルティナさん。
タロット使いとしての先輩らしさを存分に発揮しています。
また、手錠をはめられた瞬間のあかりさんの驚く声も必聴です。
3話の流れ
港で『ダエモニア』に遭遇するあかりさん
ここでの出来事は、今後の決意のきっかけになる重要な出来事に。
はたしてあかりさんは目の前の危機に動けるのか
この時間帯は夜間です。船に乗りたいとせがんだ子供と、親子で乗り込んだのでしょうか?
どちらにせよ、係員もいないため、かなりの危険行為ではあります。
振りおろせない剣
あかりさんはなんとか間に合い、船のダエモニアと接触する。
冬菜同様、相手が元人間だと分かると剣を振り下ろせないあかりさん。
すると魔法使いと道化師の姿をした2人が登場。2人はアッという間にダエモニアを拘束、とどめを刺しに槍を向ける。
愚者と魔術師
思わせぶりな2人。連携と速攻をかけてあと一歩まで追い詰める先輩ズ。
トドメの技『愚者の一撃』の穂先をあかりさんはガードしてしまう。
それがダエモニアに時間を与えてしまい、逃がす結果になり、プリシラさんはあかりさんの胸ぐらをつかんで叱責する。
「エティアさんの命令は絶対なんだから!」
セフィロフィオーレ内の序列はハッキリとしているようです。
連れ戻されるのを拒否するあかりさん。しかし魔術師の使い手・メルティナさんはあかりさんの両手に拘束具を取り付け、
あかりさんはセフィロ・フィオーレに強制的に戻ることになります。
連れ戻されるあかりさん
説教タイム。アリエルさんの役回りなのでしょう。
ムスっとしているあかりさんかわいい。
アリエル(組織)はマクロ視点、あかりさんはミクロ視点といったところでしょうか。
かわいい。
牢獄にて
曲がりなりにもダエモニアをかばう行動を取ったあかりさんに、エティアさんは苦渋の決断で一時的に牢へ軟禁。
この件について、ぎんかちゃんとるなちゃんはあかりさんを心配する。
しかしせいらちゃんは妥当と言い放ちます。
戦略会議
壇上で現状の報告・今後の作戦を話すエティアさん。
ダエモニアの特性について、使い手たちにも、(視聴者にも)説明をしていきます。
ダエモニアは、現状分かっている分でも以下の特性がある。
①ウイルスのように感染する面もある
②潜伏期間中のダエモニアは発見できない(普段の人間の思念が邪魔して探査できない)
③アストラルクス(精神世界)に出現して暴れるくらいの”思念の波動”がないと、見つけられない。
④現状は0.005%で、0.003%まで抑えないといけない(永瀧支部だけで処理ができない?)
『罪のない人を死なせたくない』というせいらちゃん。他のメンバーとは違い、何か理由がある様子。
しかし発見できない以上、後手に回ってしまうのが現状。
太陽あかりの葛藤
あかりさんの中でも、ダエモニアの声が聞こえるからといって、何も救えない現実。なぜ聞こえるのか?といったことも含めて、迷い、悩む。
太陽あかりと月詠るな
エティアさんに許可をもらったるなちゃんが入ってくる。
実はるなちゃんも過去に牢に入っていたことをこぼす。
自分のダエモニアに対する重いを話す、るなちゃん。
本当は、この世界を生きていた人なのに。
悲しくて、恐ろしい。
ちなみに、せいらちゃんとぎんかちゃんは半年前から組織に加入したそう。
決意
このシーンでは、メイン4人の部屋の内装が分かります。各々の性格に合ったものになっており、面白いです。
・せいらちゃんは筋トレ・腹筋中。部屋には筋トレグッズが多数。
・ぎんかちゃんは部屋で父親と電話中(部屋にはかなりモノが多い。)
・るなちゃんは読書。西洋モチーフの完全なお嬢様部屋で幼い頃を回想(月詠財閥の親戚筋に利用される・るなちゃんは一族の中でも穢れている扱い)⇒せれなお姉ちゃんとあかりさんの対比(あかりさんはせれなの代わりの依存の対象?)
あかりさんは昨日のるなちゃんの言葉を頼りに、今後の在り方を決意する。
でも、このまま何もせずに、(冬菜から)逃げるわけにはいかない
声が聞こえる
ダエモニアの声が聞こえる。
翌日、エティアさんたちに告げるあかりさん。聞いた一同は驚き、「それはありえない」と否定。
しかしエティアさんには思う節がある様子。まだまだ隠していることがありそう。。。
「戦えるなら」と牢から解放されるあかりさん。
心配していたるな・ぎんか2人とは違い、せいらちゃんは厳しい。
⓭戦闘開始
車輪を完全に引っかけるも、事故に見せかけられる
ぎんか列車を制止
るな防御、せいら攻撃開始、
聞こえる声「助けてくれ」
あかりさん「聞こえてる、あなたの声」
※望んでいるから、まずは話を聞く
→せいら、あかりさんに攻撃
るな、せいらとダエモニアを縛る 「あかりさんを信じる」
テネブライモードの解除
ダエモニア「苦しい、寂しい」
あかりさん「何を伝えたいの」
自分の子が亡くなった
→ケルブレムに「他の子供を殺せば生き返る」と言われた。「でも、あの子は戻らない」(※ここは契約のつじつまが合わない、ミス?)
「もうこれ以上、子供を傷つけたくない」
⓮戦闘中
ぎんか、るな留めるのも限界
せいら攻撃再開
船ダ「殺してくれ、君が。お願い」
⓯戦闘終了・宿命
せいら高出力攻撃準備
あかり決意、攻撃開始
ダエモニアを殺す→現実世界での本人が死ぬ
あかりさん「これが、あたしの・・・ 宿命」
⓯SF、ベンチ前
エティア「見つけたんですね、あなたなりの答えを」
あかり「背負うしかないと思ったんです。冬菜のことは(冬菜の件で時間遡行したことは)絶対に許されない」
でも、このまま冬菜が死んだ生きていたことを受け入れなかったら、彼女が生きてしまった意味がなくなる
せめてあたしだけは、冬菜がどんな思いだったのかを覚えていたい
エティア「大変な道ですが、あなたの思う道を進んでください」
現時点での太陽あかりの行動
とっさにアストラルクスへ赴き、父子の運命を変えます。
発現した魔物は、通称「船のダエモニア」。
『吊るされた男』のディアボロスタロットに影響されています。
自分の今の状態(テネブライモード)が何のためにあるのか。
ダエモニアを殲滅することを選びます。
しかし戦闘中、一つ妙なことに気づく。
何かの声が、聞こえる。
気を払い、ダエモニアに剣を構えるあかり。
しかし、先の戦闘と同じように冬菜のことが頭に浮かぶ。
数分前と全く逆のことも考えるようになります。
殲滅するのか、冬菜のために、逆に命を落としてしまう方がいいのか。
隙をついたダエモニアが、触手であかりの動きを止めます。
『愚者』プリシラと『魔術師』メルティナ
遠くからナイフが飛んできて、あかりを縛っていた触手が弾け飛んでいく。
2人のタロット使い、『愚者』のプリシラ・トワイライトと、『魔術師』のメルティナ・メルヴィス。
2人は見事な連携の上、ダエモニアを一気に追い詰めていきます。
しかしあかりには、依然として声が聞こえてきます。
「クルシイ・・タスケテ・・」
ここでのあかりには、3つ目の選択肢が出てきます。
①ダエモニアを殲滅する
②ダエモニアに負ける
③ダエモニアを助ける(逃がす)
あかりは、どんどん増えていく選択に気持ちの整理がつかず、どうしてよいか分かりません。
メルティナ「プリシラ!あとはよろしく!」
プリシラ「OK、メル!愚者の・・一撃っ!」
ナイフは繋がって一本の槍のと変化し、ダエモニアを貫こうとする!
しかし、直前で槍が弾かれます。
あかりは剣でプリシラの槍の軌道を変えたのです。
時間を与えた結果、ダエモニアは逃げ、姿をくらませてしまいました。
—
3人は、精神世界から現実世界に戻ってきます。
このとき、あかりは自分の手を見ていました。
自分の選択は正しかったのか。
ダエモニアを積極的に逃がしたあかりは、プリシラに強く責められます。
プリシラ「どう責任とるつもり!?これ以上被害が広がったらどうすんの!?」
あかりは答えを持ち合わせておらず、黙ったまま。
あかりはメルティナ自作の手錠をかけられ、セフィロ・フィオーレに連れ戻されます。
—
再び、セフィロ・フィオーレ
セフィロ・フィオーレ永瀧支部、事務室。
あかりの行動は報告されており、アリエルはあかりの行動の是非を問いただす。
アリエル「愚かだな。組織があるのは、各々の身を守るためでもある。
組織から離れたところで、ダエモニアからは逃げられない。結局は一人で戦うことになる」
あかり「構いません。人を○すくらいなら」
アリエル「気楽なものだな。ダエモニアと戦うことで、救える命もある。船にいた父子を救ったのだろう」
組織の中で行動するよう、アリエルは一つの道を示します。
宿命からは逃れられない。なら、タロット使い同士、協力した方がいい。
セフィロ・フィオーレという組織は、そのためでもある。
—
エティアはあかりを地下牢に一時的に身を置かせます。レグザリオの指示はあったのかは不明です。また、あかりが地下にいることは、他のタロット使いもすぐ知るところとなります。
—
地下牢にて
あかりは今までの身に起こったことを思案します。
タロット使いのしての宿命。母・ひなたはどう行動したのか。ひなたが自分にタロット使いのことを黙っていた理由。
ダモエニアの苦しそうな声を聞きながら、殲滅していくこと。
例え声が聴けても、冬菜は救えなかっただろう。
いや、誰一人も救えない。
あかりは答えを見いだせず、涙とタロットカードを床に落としてしまいます。
今のあかりには、拾う気力も残っていませんでした。
—
—
『月』の使い手、月詠るながサンドイッチの差し入れを持ってきます。
るなの言葉で、あかりは別の考え方を捉えます。
月詠るなの考え方
るな「確かにダエモニアは、罪のない人を不幸に巻き込む。殲滅する以外に、方法はないのかもしれない。でも、ダエモニアになった人のことを、みんな忘れてしまう。本当は、この世界に生きていた人なのに。悲しくて、恐ろしい。」
『世界に嫌われ、存在をなかったことにされる。』
–冬菜のことは自分しか覚えていない–(※)
あかりの今後の行動要素のひとつになります。
あかり「あたしはもう忘れない。絶対に」
(※厳密には、事の顛末を知っているレグザリオ、エティア、あかりのみ覚えています)
—
太陽あかりの選択と能力の片鱗
翌日、エティアとアリエル、天道三姉妹に特殊能力のことを話します。
しかし、アリエルと三姉妹に否定されます。
あかりは一つの選択をします。
あかり「ダエモニアの声が聞こえることで、何ができるかわからない。
でも、あたしはあたしなりの答えを出します。だから、戦いにも参加します。」
エティアはあかりが戦うことを選ぶのならばと、謹慎を解除されます。
—
あかり特有のこの特殊能力は、他のタロット使いには誰も持ち合わせていない能力でした。
しかしエティアはあかりの出生の秘密から、
エティア「あり得なくは、ないわね」
アリエルの疑問に答えるのでした。
—
船のダエモニアとの再戦
ダエモニアは必ず、確実に殲滅する。
せいらとぶつかりながらも、るなの協力でついにダエモニアの具体的な過去を聞くことに成功。
—
船のダエモニアの正体は、過去に船の事故で子を失い、誰かの助言で他の子を襲えば代わりに自分の子が戻ってくると唆される。しかしもうこれ以上、他の子を襲いたくない。
だから被害が広がるまでに自分を殲滅してほしい。
—
あかりは、ダエモニアの願いを叶える選択をし、自分の置かれた状況を確認します。
あかり「これがあたしの・・・・宿命・・・。」
—
—
あかりはエティアに「あたしなりの答え」を伝えます。
エティアとの会話
エティア「見つけたんですね。あなた自身の答えを」
あかり「背負うしかないと思ったんです。冬菜のことは、絶対に許されない。でも、このままあたしが受け入れなかったら、彼女がこの世から消えてしまった意味がなくなります。せめてあたしだけは、ダエモニアになった人がどんな思いだったのかを、覚えていたい。」
エティア「そうですか・・・。でもそれはとても大変なことですよ。」
「・・・ですが、あなたの思う道を、進んでください。」
そう告げたエティアは、どことなく嬉しそうな顔をしていました。
4話へ続きます。
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